モーリス・ド・ゲスト賞（またはモーリス・ド・ギース賞、フランス語: Prix Maurice de Gheest）は、フランスのドーヴィル競馬場で行われる競馬の競走。3歳以上の牡馬・牝馬・騸馬が出走できる芝直線1300メートルの平地競走で、アベイ・ド・ロンシャン賞と並ぶフランスの短距離路線の最高峰競走としてグループ1（G1）に指定されている。
競走名は、1920年に死去したフランスの競馬界の大御所、モーリス・ド・ギースト (Maurice de Gheest, 1850–1920) にちなんで名付けられている。なおギーストはシュヴァルフランセの前身にあたる Société du demi-sang の役員でもあり、繋駕速歩競走でも同名の競走が行われている（モーリス・ド・ゲスト賞 (繋駕速歩競走)を参照）。
1998年には、シーキングザパールが日本調教馬として初の海外G1制覇を成し遂げた競走として、日本の競馬ファンにもその名が広く知られることとなった。
歴史
- 1922年 創設
- 1940年 第二次世界大戦の影響で開催中止
- 1941年-1943年 第二次世界大戦によりメゾンラフィット競馬場で代替開催
- 1944年 第二次世界大戦によりオートゥイユ競馬場で代替開催
- 1945年 第二次世界大戦によりメゾンラフィット競馬場で代替開催、翌年よりドーヴィルに定着
- 1966年 施行距離を1400メートルから1300メートルに短縮
- 1971年 グループ制導入に伴いG3に格付け
- 1980年 G2に昇格
- 1995年 G1に昇格
- 1998年 日本調教馬のシーキングザパールが1分14秒7のコースレコードで優勝
- 2008年 マルシャンドールが3連覇。フランスで同一G1競走3連覇は史上初
- 2009年 ブリーダーズカップ・チャレンジシリーズ（BCターフスプリント）の対象競走となったが、翌年には対象から外された
- 2013年 ムーンライトクラウドが1分14秒33のコースレコードで優勝し、マルシャンドールに次ぐ2頭目の当競走3連覇を達成
歴代優勝馬
日本調教馬の成績
日本人騎手の成績
日本調教馬以外での騎乗成績
出典
関連項目
- アベイ・ド・ロンシャン賞 - フランス短距離路線2大競走の1つ
