ピヴォタル(Pivotal) はイギリスの競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍に、1996年のナンソープステークス、キングズスタンドステークス。
経歴
- 特記事項なき場合、本節の出典はRacing Post
1995年10月19日、ニューベリー競馬場でのメイドン競走でデビューし、9着。続く2戦目で勝ち上がり、3戦目の条件ステークスも制した。3歳となった1996年、休養明け初戦となった6月のキングススタンドステークスを制して重賞初勝利を挙げ、続くジュライカップ9着を挟み、8月のナンソープステークスを制してG1競走初勝利を挙げたが、この競走を最後に競走馬を引退した。
競走成績
以下の内容は、Racing Postの情報および記載法に基づく。
- 馬場状態: GF=Good to Firm, GS=Good to Soft
- 着差:shd=short head(短頭)
引退後
1997年から生まれ故郷でもあるチェヴァリーパークスタッドで種牡馬入りし、1998年には初年度産駒が誕生した。そのうちのゴールデンアップルズが2001年にデルマーオークスを勝ち初年度産駒からG1馬を出し、以後も多くのG1馬を送り出した。27歳となる2020年まで種牡馬生活を続け、2021年に引退。同年の11月に死去した。
主な産駒
- 1998年生
- Golden Apples / ゴールデンアップルズ(2001年デルマーオークス、2002年ビヴァリーD.ステークス、イエローリボンステークス)
- Silvester Lady / シルヴェスターレディー(2001年ディアナ賞)
- Kyllachy / カイラキー(2002年ナンソープステークス)
- 1999年生
- Megahertz / メガヘルツ(2005年イエローリボンステークス)
- Chorist / コーリスト(2004年プリティーポリーステークス)
- 2000年生
- Somnus / ソムナス(2003年スプリントカップ、2004年モーリスドギース賞、フォレ賞)
- 2001年生
- Peeress / ピアリス(2005年サンチャリオットステークス、2006年ロッキンジステークス)
- 2002年生
- Saoire / サオアール(2005年アイリッシュ1000ギニー)
- 2004年生
- Excellent Art / エクセレントアート(2007年セントジェームズパレスステークス)
- Regal Parade / リーガルパレード(2009年スプリントカップ、2010年モーリス・ド・ゲスト賞)
- 2005年生
- Falco / ファルコ(2008年プール・デッセ・デ・プーラン)
- Halfway to Heaven / ハーフウェイトゥヘヴン(2008年アイリッシュ1000ギニー、ナッソーステークス、サンチャリオットステークス)
- Virtual / ヴァーチャル(2009年ロッキンジステークス)
- 2006年生
- Sariska / サリスカ(2009年オークス、アイリッシュオークス)
- 2007年生
- Siyouni / シユーニ(2009年ジャン・リュック・ラガルデール賞)
- Buzzword / バズワード(2010年ドイチェスダービー)
- Maarek / マーレク(2013年アベイ・ド・ロンシャン賞)
- African Story / アフリカンストーリー(2014年ドバイワールドカップ、2015年マクトゥームチャレンジラウンド3)
- 2008年生
- Immortal Verse / イモータルヴァース(2011年コロネーションステークス、ジャック・ル・マロワ賞)
- Izzi Top / イッチトップ(2012年ジャンロマネ賞、プリティーポリーステークス)
- Farhh / ファー(2013年ロッキンジステークス、チャンピオンステークス)
- 2011年生
- Talco / タルコ(2015年シューメイカーマイルステークス)
- Lightning SpearWikipedia / ライトニングスピア(2018年サセックスステークス)
- 2012年生
- Queen's Jewel / クイーンズジュエル(2015年サンタラリ賞)
- Brando(GB) / ブランド(2017年モーリス・ド・ゲスト賞)
- 2013年生
- Blair House / ブレアハウス(2018年ジェベルハッタ)
- 2014年生
- Avilius / アヴィリオス(2019年ランヴェットステークス、タンクレッドステークス、ジョージメインステークス)
- Glen Shiel / グレンシール(2020年ブリティッシュ・チャンピオンズ・スプリントステークス)
- Addeybb / アデイブ(2020年ランヴェットステークス、クイーンエリザベスステークス、チャンピオンステークス、2021年クイーンエリザベスステークス)
- 2016年生
- Siyarafina / シヤラフィナ(2019年サンタラリ賞)
ブルードメアサイアーとしての産駒
- 2010年生
- The United States/ザユナイテッドステイツ(2016年ATCローソンステークス)
- 2011年生
- Glorious Empire/グロリアスエンパイア(2018年ソードダンサーステークス)
- 2013年生
- Harbour Law / ハーバーロー (2016年セントレジャーステークス)
- ミッキーロケット(2017年日経新春杯、2018年宝塚記念)
- 2014年生
- ファンディーナ(2017年フラワーカップ)
- Hydrangea / ハイドレンジア(2017年メイトロンステークス、ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズステークス)
- Rhododendron / ロードデンドロン(2016年フィリーズマイル、2017年オペラ賞、2018年ロッキンジステークス)
- Cracksman / クラックスマン(2017年チャンピオンステークス、2018年ガネー賞、コロネーションカップ、チャンピオンステークス)
- 2015年生
- Magical / マジカル(2018年ブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズステークス、2019年タタソールズゴールドカップ、アイリッシュチャンピオンステークス、チャンピオンステークス、2020年プリティーポリーステークス、タタソールズゴールドカップ、アイリッシュチャンピオンステークス)
- Olmedo(2019年仏2000ギニー)
- 2016年生
- Hermosa / ハモーサ(2019年英1000ギニー、愛1000ギニー)
- Advertise/アドヴァータイズ(2018年フェニックスステークス、2019年コモンウェルスカップ、モーリス・ド・ゲスト賞)
- 2017年生
- ダーリントンホール(2020年共同通信杯)
- Love / ラヴ(2019年モイグレアスタッドステークス、2020年1000ギニー、オークス、ヨークシャーオークス、2021年プリンスオブウェールズステークス)
- Pearls Galore / パールズガロアー(2022年メイトロンステークス)
- 2018年生
- Mendocino / メンドシノ(2022年バーデン大賞)
- 2019年生
- Wild Beauty / ワイルドビューティー(2021年ナタルマステークス)
- Tenebrism / テナブリズム(2021年チェヴァリーパークステークス、2022年ジャンプラ賞)
- Nashwa / ナシュワ(2022年ディアヌ賞、ナッソーステークス、2023年ファルマスステークス)
- Simca mile / シムカミル (2023年ベルリン大賞)
- Chili Flag / チリフラッグ (2024年ジャストアゲームステークス)
- 2020年生
- Good Guess / グッドゲス(2023年ジャンプラ賞)
- 2022年生
- Camille Pissarro / カミーユピサロ(2024年ジャン・リュック・ラガルデール賞)
- Henri Matisse / アンリマティス(2024年ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ)
血統表
脚注
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post




