新野(にいの)は、静岡県御前崎市の大字である。
本項では1889年(明治22年)の町村制施行時に同区域に存在した新野村(にいのむら)についても記す。
地理
御前崎市北西部に位置する。東で下朝比奈・上朝比奈、南で池新田・門屋、西で菊川市河東、西・北で菊川市高橋と隣接する。静岡県道37号掛川浜岡線が縦断する。
河川
- 新野川
字
歴史
往時の新野村は純農村であったが、土地は肥沃でなく、また、北側に佐栗山とよばれるなだらかな丘陵を背負い、往来を妨げていたため、かなり不便な村であった。村の下に大字のない単集落の村で、人口も1,000人あまりと少なかった。
1923年、堀之内軌道が全通したが、わずか10メートルほどの峠の上り下りでよく立ち往生し、1935年に廃止になる。そのご、峠に佐栗山トンネルができ、堀之内駅(現菊川駅)と池新田町を結ぶ路線バスが比較的頻繁に往来し、村内に、新野・木ヶ谷の停留所が設けられたが、村の様子はほとんど変わらなかった。
沿革
- 「旧高旧領取調帳」の記載によると、明治初年時点で旗本長谷川氏・石谷氏および相良藩領の相給であった。寺社領、寺社除地(領主から年貢の徴収を免除された土地)も所在した。
- 1868年(慶応4年)
- 5月24日 - 徳川宗家が駿河府中藩に転封。それにともない遠江国内で領地替えが行われ、旗本領が消滅。
- 9月5日 - 相良藩が上総小久保藩に転封。全域が府中藩の管轄となる。
- 1869年(明治2年)8月7日 - 府中藩が静岡藩に改称。
- 1871年(明治4年)
- 7月14日 - 廃藩置県により静岡県の管轄となる。
- 11月15日 - 第1次府県統合により浜松県の管轄となる。
- 1876年(明治9年)8月21日 - 第2次府県統合により静岡県の管轄となる。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により近世以来の新野村が単独で自治体を形成し、城東郡新野村が発足。
- 1896年(明治29年)4月1日 - 郡制の施行により所属郡が小笠郡に変更。
- 1950年(昭和25年)1月1日 - 南山村大字高橋との間で境界変更を実施。
- 1955年(昭和30年)3月31日 - 比木村が池新田町・朝比奈村・佐倉村・比木村と合併して浜岡町が発足。同日新野村廃止。大字新野となる。
- 1974年(昭和49年)9月1日 - 小笠町大字高橋との間で境界変更を実施。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 浜岡町が榛原郡御前崎町と合併して御前崎市が発足。
世帯数と人口
2015年(平成27年)10月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである。
交通
バス
- しずてつジャストライン浜岡営業所
- 菊川浜岡線
- 菊川駅 - 西横地 - 浜岡営業所
- 菊川駅 - 菊川市立総合病院 - 浜岡営業所
- 菊川浜岡線
道路
- 静岡県道37号掛川浜岡線
かつて存在した交通機関
- 堀之内軌道(1923年 - 1935年)
- 新野駅 - 木ヶ谷駅
施設
- 新野簡易郵便局
- 木ヶ谷公会堂
- 山田ヶ谷公会堂
- 西町内会集会所
- 中尾公会堂
- 新野東上組公会堂
- 新野原公民館
- 上水神社
- 御嶽神社
- 正明神社
- 幡室神社
- 金毘羅神社
- 金山神社
- 神明神社
- 佐馬武神社
- 津島神社
- 新野神社
- 想慈院
その他
日本郵便
- 郵便番号 : 437-1611(集配局:浜岡郵便局)。
警察
町内の警察の管轄区域は以下の通りである。
脚注
関連項目
- 静岡県の廃止市町村一覧
- 新野 (曖昧さ回避)
外部リンク
- 御前崎市役所




