17平均律(17へいきんりつ、Arabic scale としても知られる)は、17-TET, 17-EDO, 17-ET, とも略称され、オクターブを17段の等間隔なステップ(等しい周波数比)に分割することにより得られる音律である。各ステップは周波数比 ( )、または 1200/17 ≈ 70.58823529 セントである。
13世紀に、中東の音楽家サフィー・アッ=ディーン・ウルマウィーはアラブ音楽やペルシア音楽を理論的に記述するため、17音で構成される音律を提案した。ウルマウィーの17音律は等分律ではなかったが、18世紀に四分音システムが登場するまでは重要な音律理論であった。
音程
17平均律では、完全5度は約705.882セント(10段)で、純正な音程よりも広くなる。また、完全5度を等分した中立的な3度音程(5段)があり、長3度(6段)及び短3度(4段)の音程と区別される。ただし、5:4の周波数比を持つ純正な長3度については近似音程を与えない。
他の調律との関係
34平均律は17平均律を2等分したものと見ることができる。17平均律は純正な3度音程に関して近似音程を与えないが、34平均律を用いることでそれを改善できる。
脚注
外部リンク
- Secor, George. "The 17-tone Puzzle — And the. Neo-medieval Key That Unlocks It".
- Microtonalismo Heptadecatonic System Applications
- Georg Hajdu's 1992 ICMC paper on the 17-tone piano project
- ProyectoXVII Heptadecatonic System Applications project XVII - Peruvian




